良い物件は広告を出さなくても埋まる

良い物件は広告を出さなくても埋まる



良い物件は広告を出さなくても埋まるブログ:17-1-26


もう30年も前のことである。

大学の卒業を目前にした二月、
卒論の提出も終わって時間があったぼくに、
バイトが急にやめてしまって、
次がみつかるまでの間でいいからと言われて
引き受けたアルバイトだった。

その店は、
マスター一人、アルバイト一人の小さな喫茶店だった。

勤め始めて7日間ほど経ったころの寒い夕方だった。
客も途切れ、暗くなり始めた町を行く人もまばらで、
「そろそろ閉めようか」とマスターが言ったとき、
店の表に親子連れが立った。

客は、二人の子供の手を引いた女の人で、
背中のねんねこにも赤ん坊が眠っていた。

どこか近在の村から出かけてきたママと子供であったろう、
お腹がすいたと子供にせがまれて
通りかかったこの店に入ってきたのかもしれない。

ぼくは水の入ったコップとおしぼりをテーブルに運び、
注文を聞くと、
ママは表のショーケースを指差すようにして、
「あの赤いうどんを下さい」と言った。

赤いうどん?
ぼくは一瞬とまどったが、
イタリアンスパゲティだとわかり、
「三つですか?」と聞くと、「ひとつでいいです」と言う。

マスターは
ぼくが注文を伝えた時にはすでに調理にかかっていたが、
できあがった一皿は、いつもより分量が多めだった。
取り皿にお箸を添えて運んだ。

子供達はクチの周りを赤くして無心に食べている。
ママは下の子供に食べさせてやっていたが、
自分は一筋もクチにしなかったようだった。

親子連れが帰った後、
マスターはひとこと「赤いうどんか…」とつぶやき、
「さあ、もう閉めよう」とあたりを片付け始めた。

それから間もなくぼくはその店を辞めたが、
そのママと子供のことは長く心に残った。
良い物件は広告を出さなくても埋まる

良い物件は広告を出さなくても埋まる

★メニュー

設定家賃は収入の3分の1以下に抑えよう
未来を考えて賃貸物件を探す
賃貸契約の前に大家さん自身が審査
失敗をしない上手に引越しをするポイント
周辺環境など細かく物件の下見をしよう
足を使った賃貸物件探しが大切
最初に不動産屋へ問い合わせ
賃貸で起こりうるトラブル対処
良い物件は広告を出さなくても埋まる
納得の契約をするには賃貸物件情報の収集


ページ先頭 ページの先頭へ
トップに戻る トップに戻る
友達に教える 友達に教える
(C)探すなら便利でお得な賃貸